4月~9月にかけて発表された論文の裏話-その①

Estimation of total energy requirement for sewage treatment by a microbial fuel cell with a one-meter air-cathode assuming Michaelis–Menten COD degradation

Taiki Yamane , Naoko Yoshida and Mari Sugioka, RSC Advances, 2021, 11, 20036 – 20045

4月に現M2の山根君が就職活動中に投稿し受理されました.この論文は微生物燃料電池の有機物分解速度から電力と処理を予測計算しエネルギー試算につなげる方法論を実験データとともに示したものです. M1の夏には出そうと準備しましたが、はじめの投稿でEditorリジェクトされ次に投稿した雑誌では2名の査読でOKになったところで、Editorがでてきて注文が付き、さらに4人目の査読者がついて没になるという大変な経験をしました.就活が始まる前に終わるはずがタイミングが重なり、両立が大変だったと思います.ジャーナル?エディター?に翻弄されつつ、3つ目の雑誌に投稿したところ、高く評価してくれMinor revisionで修正の後、受理されました. モデル化の仕事は計算し改善につなげる意味でとても重要と思いますが、新事実の発見!のような分かりやすい新規性がないため、評価され辛いようです. 

投稿する段階で終わった仕事であり、自分達が行ったことの価値は変わらないと言い聞かせていますが、リジェクトは辛く苦いものです.そして必ず新しい成長をくれます. 嫌な思い出をモチベにかえて次の飛躍につなげれば良い思い出に変えられます. 若い学生の皆さんにとって、今は苦い日々でしかないかもしれませんが, 実は挑むことができる人しか経験できない財産でもあったりします. 何であれ味わった経験を肥しにかえていってください.

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