2021年度修了生・卒業生を見送りました

2021年度は修了生2名と学部卒業生2名を研究室から見送りました. 
卒業式・修了式のあと, 後輩たちが選んだ贈り物を贈るセレモニーをひらいてくれました.食事会では学生同士が互いを想い合い涙する姿に, 研究を通じて学生同士が人を育む力を認識しました.
 森田君と山根君は本研究室で2期目の修士修了生になりました.1期修了生が二人とも公務員であったため民間に就職した先輩がいない不安の中, 手探りで就職活動をし, 無事に第一希望の就職先に就職されました. 就職という人生で大切な岐路を選択する中, 将来に直接関係のない研究に注力することに意義を見出せなかった時期もあったでしょうし, 研究で成果が出始めた頃には残る時間が足りず焦燥感で自分を消耗した時期もあったと思います. どうぞ自分が大切と決めたことで、望んだ結果を残せたことに自信をもってください. 研究で成し遂げたことと叶わなかったこと, どちらも, 誰にも奪えない自分だけの財産として, この先を進んでください.
 5期目の卒業生の清水さんと石徹白くんは, じゃけんで負けて研究室に配属されたネガティブなスタートでしたが, 持ち前の陽気なのか負けん気なのか責任感なのか, ほんとうによくやってくれました. だんだん研究にノッテくる姿は見ていて楽しかったし研究室を明るく活気づけてくれました. 若く眩しく向こう見ず. 失敗した先に得るものがあることを体感できた20代に怖いものはありません. ここで道は分かれますが, また研究室に遊びに来て, その成長する姿を見せてください. 
 皆さんの仕事は後輩に引き継がれます.そして, かつての君達のように世界のどこかでキーワードを頼りに右往左往して論文を探している学生や研究者に引き継がれます.まだ会ったことのない未来の仲間に代わって,ここにお礼をいいます.ご苦労様でした.ありがとう.

2022年3月27日 吉田奈央子

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